人形の話
私の部屋には現在、身長80センチくらいの操り人形がいます。
この人形は京都のとあるお寺で開かれていた骨董市で購入した人形です。
この人形は購入したいきさつがちょっと不思議でした。まるで魅入られたよう
にこの人形を購入してしまったんです
この人形はお店の一番奥に飾られて、じっと外を見つめていました。
その店の前を通ったときは小雨が降っていて、傘を持っていなかった僕は早
足に通り過ぎようとしました。しかしその店の奥に飾られた人形と目があっ
た瞬間、私の足は止まってしまいました。
店の奥からこっちをじっと見つめるうつろな目・・・その目を見た瞬間に私は人形
が欲しくてたまらなくなりました。
でも、そんな人形なんて高くて手が出ないと思ってあきらめて通り過ぎました。
しかし、そのあと他のお店を回ってもその人形のうつろな目が私の頭から離れませんでした。
どうにも我慢ができなくなってもう一度そのお店に戻って人形をよく見るこ
とにしました。
よく見るとその人形は目が三つあって、角が二本生えている鬼の子の人形で
した。
ダメもとで値段を聞くとその時の私でも買える金額なので迷わず買いました。
雨が降っていたので完全に人形をくるんでもらって家に帰りました。
家に帰って人形の包装を解いて人形と目があった瞬間、私のに全身に鳥肌が
立ちました。その瞬間「ヤバイものを買ってしまったかも・・・」と思ってしま
いました。
その人形は木と、表面は薄い石膏のような素材でできていて、古い人形のせ
いか関節を動かすときは軋んで音が鳴りました。
人形を買ってきた夜のこと、寝ようと電気を消してしばらくたったときのこと。
人形が置いてある方向から「キッ・・・」と何かが軋むような音がしました。
まさか人形がと思って電気をつけましたが人形は何も動いていませんでした。
「考えすぎだ」と思ってその夜は寝ました。
その後も人形の周りで不思議なことが時々起こっています。
何もしていないのに人形の小指がおれたり、特定の人だけが人形をいつまで
たっても怖がったり・・・。
会社の先輩に話をすると「あなたの守り神みたいなものだから大切にしなさい」といわれました。
それ以来、転勤があってもその人形は一緒に持っていって部屋にいます・・・
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